住んでみてわかった メキシコの魅力

わたしはメキシコでも庶民のまちにある集合住宅に住んでいる。人に住所を言うとギョっと驚かれ、治安悪いけど大丈夫?と心配されるような場所だ。

銀行に行くときは、いつもドキドキする。周りをうかがって、手早く用を済ます。

日本ではあまり経験したことのない緊張感。

ここに決める前は、そんな危ないところ絶対に嫌だと思った。

通りを歩いていると、知らない人からジーっとよく見られることがある。

失礼ながら・・怖い顔で悪い人に思えて、わたし狙われてんの・・?と不安になり、不自然に思われないように気を遣いながら、早足で通り過ぎたことが何度もあった。

それがね。ほんの少しスペイン語が分かるようになって、ジーっと見てくる人にニッコリ挨拶ができるようになると、あの怖くて悪い人が、え?え?まさかのびっくり笑顔。それも、ほぼ90%以上。

路上で物を売って生活しているおいちゃんたちも、最初は100%怖くて悪い人だったな。でも、今ではわたしのスペイン語の先生だ。

油断はできないけれど、今まで怖い目にあったことはない。

むしろ今では、ここに帰ってきたらホっとするくらいになった。

近所の人たちは、住み始めた当初から気遣ってくれ、助けてくれる。もし日本で外国から来た人がご近所さんになった時、こんなにも大切にできるだろうかと思うくらい。

妊娠が分かった時、つんこちゃんが産まれた時、それはもう祝福の嵐だった。

すごくうれしかった。子どもが産まれるって、こんなにも幸せなことなんだって実感させてもらえた。

つん父が、メキシコの魅力は人って言っていたのが、今は分かるな。

 

夜12時を過ぎても集合住宅の敷地内では子どもたちがサッカーをして遊び、週末には夜通し地響きするくらい大音量の音楽が鳴るときもある。んもー・・と最初はあきれていたけれど、今はまーったく気にならない。ぐーすか寝ている。

ここには騒音問題なさそうだな。

変わった音程で大声で歌う隣のお父さんの歌声も、聞こえなくなったらきっとさみしい。

 

ここに住んで1年半が過ぎた。もう少し住み続ければ、また違った面も見えてくるのかもしれない。どう感じていくんだろう。楽しみは続く。